TAKEHIKO SANADA SANADA SUTUDIO inc.

衝/動  In Pulse 2004

生命は、私達の中にも、空間にもある。しかしどのような時に、どのような方法で感じることができるのか。
身体の内部から生命を探り出す作品となった。人には、意識と無意識があると言われる。無意識という時に人は我に返る。言い換えれば、無意識の際に自分自身の生命を純粋に感覚することができる。 ならば、物を見たり聞いたりした際に、意識するよりも脳でおこる「衝動」という知覚反応は、私達人が自分自身の生命を感じ得ることができる瞬間ではないのだろうか。
そのような考えから「衝動、それは、私の身体をコントロールする『生命』と呼ばれる私である」というコンセプトをたて、「触れたい」という衝動を喚起させるような、視覚的触感を刺激する作品を制作した。

素材:獣毛(ホース、ゴート、アルパカ、モヘア、キャメル)、羊毛
森美術館(東京)/ 六本木クロッシング